
Case Study
部品製造業様への生産管理システム導入事例
株式会社長栄精密
- 企業名
- 株式会社長栄精密
- 所在地
- 山形県山形市
TEL.0237-25-3380 / FAX.0237-25-3381 - 業種
- 部品製造業
印刷機械部品、工作機械部品、建設機械部品 - 導入システム
- 生産管理システムSpeedy Neo
売上は増えたのに利益は減った──その原因を突き止めたかった
システム更新作業開始から、約3年間に及ぶ改修作業、データ入力修正、調整、確認を何度も繰り返しお客様と一緒に、部門別損益計算機能を立ち上げました。トップシステムプロダクツの生産管理システムSpeedyNeoを導入していただいた山形県 株式会社長栄精密様のご要望機能「部門別損益計算機能」の立ち上げまでをご紹介いたします。
インタビュー: 柴田会長様、熊谷様、松田様、安達様、鹿野様
Interview
インタビュー
Q.部門別損益集計機能をご要望になった背景にどんな問題があったのでしょうか?
柴田会長様
たとえば売上があがったのに利益が減ったのは何故?を解明しようとしてもその原因が財務会計ではわからないのです。損益の分岐点として、顧客減少、固定費上昇、材料費上昇、顧客単価低下の4つがあり、社内の問題箇所(赤字部門とその原因)を見つけることと、得意先ごとの損益を算出することが重要でした。利益が出ていない得意先については価格交渉し、合意できない場合は取引終了も必要です。原価の視える化ではなく、付加価値から経費を差し引いた利益把握が目的でした。

Q.トップシステムプロダクツとの認識の違いについて教えてください
柴田会長様
当初、システム開発側は「部門間の売り買い(アメーバ経営)」として認識していましたが、実際の要望は「部門別と得意先別に売上を分解し、加工実績から付加価値を集計すること」でした。すり合わせが充分に出来ていなかったため問題が発生しました。システム側は部門間の売買として捉えていたのに対し、実際には「次工程開始時に前工程の実績を付加価値として計上」する仕組みが必要だったのです。
Q.認識違いがあった原因とその後の対応について教えてください
TSP担当 長崎
初期段階では「実績から売上を集計するプログラム」を作成しましたが、実績入力の定着遅延のため、納品ベースでの集計に変更しました。その後、現場の入力が定着したため、再度「実績ベースでの集計」に修正し、正確な集計結果が得られるようになりました。

Q.テストパターン192通りを実施されたとのことですが
熊谷様
プログラム納品後にいろんな入力を想定しテストしました。実務を想定しながら約192通りのテストパターンを行いましたが、やっていくうちに、こんなパターンもあるのではないかと、どんどん増えていき大変でしたね。不具合発生時は開発担当の長崎さんに連絡して対応してもらい、本稼働までに大変な作業量を要しました。

Q.意図が伝わらず確認作業が大変だったとのことですが
松田様
自分たちの意図がトップシステムプロダクツへ伝わらず、確認作業の度にやり取りが必要で大変でした。

Q.立上げまで3年かかったことについて、苦労はありましたか?
鹿野様
納品されたプログラムに多くの不具合があり、納品前テストは本当に実施しているのかと不安を感じたこともありました。要望を100%理解して実装するのは困難な側面があると認識しています。例えば工数単位が分単位が標準なのに時間表示を希望するなど、製造業側とシステム開発側のギャップと「伝え方の難しさ」を感じました。経営者の目的と管理者・現場作業者による「システム導入目標の意識合わせが大事」だと痛感しました。

Q.スマートフォン実績入力がなかなか浸透しなかったそうですが
熊谷様
最初は、実績入力の必要性を作業者が感じていなかったため浸透しませんでした。「面倒だからやらない」「まとめて入力すればいい」「他人に任せる」などの理由があり、入力された工数に誤りが多くありました。修正手順を聞くことへの遠慮も影響していました。80台のスマートフォンが導入されましたが、初期段階では現場への浸透が困難でした。
Q.どのようにスマートフォン実績入力を定着させましたか?
松田様
生産管理課が不正確な工数をリーダー経由で現場指導しようとしましたが、リーダー自身が必要性を理解していないため意図が伝わらず現場に浸透しませんでした。しかし、部門別損益集計で各部門の成績が見えるようになり報告会議で発表することで、リーダの人も必要性を理解した上で、現場作業者へ入力目的を伝えるようになり、浸透していきました。10人単位の講習会を開いたり、部門別損益集計が人事評価に関わってくることを説明し、スマートフォン実績入力のみで行う期日を決めて進めました。定着には3年位かかりましたが、副産物として社内のデジタル化が進みチャットツールを介した情報共有が盛んになりました。
Q.部門別損益集計機能でどんな効果がありますか?
柴田会長様
部門別に集計することで、赤字の原因箇所がわかるようになりました。導入前は手探りでしたが、部門ごと、お客様ごとに分けて集計することで良いところと悪いところが見えるようになりました。得意先ごとの損益が見える化され、利益が出ていない製品について得意先と価格交渉が可能になりました。
Q.社内赤字原因の特定について教えてください
熊谷様
社内の赤字原因となっている工程(部門)の特定が可能になりました。例えば組立部門では、材料や部品のピッキング工程を無視した単価設定をしていたことがわかりました。ピンポイントで改善箇所が分かるようになりました。
Q.材料手配のシステム化効果について教えてください
安達様
画面上で材料在庫、棚卸数が確認できるようになりました。在庫品の所在・数量、仕掛在庫が把握でき、現場へ出向く手間がなくなりました。

Q.今後のシステムにおける課題はありますか?
安達様
材料手配の都合で、入荷分から指示書を分割して現場流しする際、現場では分割分ごとに実績入力する手間が発生しています。今後改善を希望しています。
Q.トップシステムプロダクツへの期待をお聞かせください
鹿野様
導入システム業者の消滅によるメンテナンス困難という業界課題がある中で、トップシステムプロダクツさんとは、長いお付き合いができるように、今後も効率化、省力化等含めたDX化のご提案を期待しています。
Gallery
システム活用の様子
認識違いがあった原因とその後の対応について

現場へ浸透しない80台のスマートフォン実績入力






導入から3年、部門別損益集計機能立上げ。これからの効果に期待

トップシステムプロダクツのシステムは「ブラッシュアップ・進化継続」を予定しています。課題も一緒に考え、長栄精密様の業務に合った、より使いやすいシステム構築をお約束いたします。
お問い合わせ
現場のことから、お話ししましょう。
製品のご相談も、Webでの体験も。お気軽にお問い合わせください。
お電話でも承ります TEL 023-615-1270(平日(月~金)9:00~17:00)