施工事例

金属加工業

業務に合わせたオリジナル機能

 

導入システム

  • 生産管理システムSpeedy Neo

 

お客様概要

企業名 株式会社スズキ
所在地 山形県村山市たも山4600-46
連絡先 TEL.0237-55-2524
FAX.0237-55-2519
業種 金属加工
代表生産品目 半導体関連部品、油圧建設機械部品、環境関連部、医療器械部品、小型飛行機部品、モータースポーツ部品

 

株式会社スズキ様の特徴

主にNC複合旋盤やNC自動旋盤、マシニングセンター、センターレス研削盤等で建設機械部品や自動車部品、産業設備部品等を製造しています。

複合機による加工、センターレスでの超精密研削。64Vチタン、純チタン、インコネイル、各種SUS材の加工を得意としています。

また、生産時間短縮を図るため、夜間無人で24時間稼動出来る生産ラインを構築し、少量多品種に対応しています。

 

事例の詳細

株式会社スズキ様は、長年にわたりトップシステムプロダクツの生産管理システムをお使いいただいている、鉄やステン材料などでの精密部品の加工を得意とする山形県の製造企業様です。

これまでSpeedyNeoの旧バージョンSpeedyLiteを使っていましたが、今回バージョンアップに伴い、新しい機能追加をしていただくこととなり、その背景と課題と導入による期待をお聞きしました。

インタビューには、トップシステムプロダクツのシステム立上げを支援する

運用支援課スタッフで、スズキ様を担当している小野さんと一緒に伺いました。

業務に合わせたオリジナル機能

今回、システムのバージョンアップに伴い、依頼した機能はどんなものですか。

横山社長様:検査入力機能、スマートフォン実績入力機能、工具管理機能、視える化システムといった機能を依頼しました。トップシステムプロダクツ運用支援課の小野さんとの打合では、やりたい事をつたえ、それにたいして、仕様書で具体的画面イメージをつくってもらい、実際の操作イメージがわかるようにしてもらいました。

 

新機能検査入力で属人化を解消。

検査入力機能導入する前は、どんな課題がありましたか。

横山社長様:検査専任の作業者が休んでしまったり辞めてしまうと、対応出来なくなり困ってしまう為、「誰でも対応できるようにしたい」と思っていたことがあります。例えば、「検査値の少数点は第何位まで登録するか」とか、担当者がいないとわからないことがありました。

トップシステムプロダクツ運用支援課 小野:今回、検査入力機能をオリジナルで追加しています。
これまでは、製品ごとのExcelの検査表を日付のシートごとに保管していて、探すときに日付シートをスクロールして探していましたが、今回のSpeedyNeo検査入力機能では、事前にExcelの検査表を日付ごとのファイルとしてコンバートし、検索条件に日付を入力すれば、対象のファイルをすぐに表示するようになります。
また、Excelで行っていた検査値入力のマクロの仕組みを解析し、SpeedyNeoで可能にしています。

検査入力機能について画面を見ながら動作確認する横山社長様(端末側トップシステムプロダクツ運用支援課 小野)

 

スマートフォン実績入力でリアルタイムに工程進捗を管理。

作業実績登録において、今までお使いの無線ハンディターミナルから、今回スマートフォン実績入力に変わりますが、違いはどんなところがありますか

横山社長様:今までの無線ハンディは、年に一度の棚卸の時にしか使用をしていなかったので、材料払出しと完成品入力はパソコンのところまで行き、入力していました。また、工程の進捗を確認するときは、どの工程まで進んでいるか工場内を探さなければいけない状態でした。

今回のスマートフォンでの実績入力では、各工程ごと複数台のスマートフォン端末を設置します。1台当たりのコストがハンディターミナルに比べて安く導入できるので、台数を増やすことができました。それによって材料払出や、各工程での実績登録することで、事務所のパソコン(SpeedyNeo進捗問い合わせ機能と在庫一覧)で、すぐに見ることができる為、現場まで探しに出向くことがないので楽になると思います。

 

スマートフォン実績入力について現場作の皆さんからの評価はいかがですか。

横山社長様:検討時期の際に、トップシステムプロダクツさんからデモカーで来ていただき実際にスマートフォン実績入力を体験してもらいました。
弊社は、平均年齢40歳と若い人たちが多い為、抵抗なく受け入れてくれたみたいですね。

 

トップシステムプロダクツ運用支援課で株式会社スズキ様担当の小野さんに聞きます。
他社でも、スマートフォン実績を導入いただいていると思いますが、既に導入頂いているお客様のスマートフォン実績入力の評価はどうですか?

トップシステムプロダクツ運用支援課 小野:ハンディターミナルでの実績入力は、入力操作を面倒がり、現場になかなか浸透しなかったお客様がありました。
しかし、スマートフォンであれば、携帯電話で日常的に使っていることもあり、操作もカンタンで、抵抗なく使っていただいて、実績収集ができるようになった事例がありますね。
現場環境によっては、切削油や、切粉で汚れる場合もあるので、防塵対応のカバーを付けて使って頂いているお客様もあります。

各工程ごとに作業開始・終了のスマートフォン実績入力を登録することで、工程進捗をリアルタイムに把握できるようになります。

 

工具管理機能

今回工具管理機能を追加いただきましたが、ご要望の背景にはどのようなことがあったのでしょうか。

横山社長様:使いたい工具を誰が持っているのか、どこにどの工具があるのかが、本当にわからなくて、探すのがとにかく大変でした。
今回、実績入力のスマートフォンで、工具一覧を表示させ、「何が」「どこに」あって、「いま誰が」使っているのかがわかるようになります。
工具の他に検査ゲージ、治具もわかるようにしたいと思っています。

 

トップシステムプロダクツ運用支援課 小野:仕組みは、スマートフォンで工具一覧を表示させ、作業者の方が、選択メニューから使う工具と名前を選択するだけです。使用中の工具は色別で表示しますから、どこで誰が使っているかが一目瞭然です。

 

出荷状況と納期変更の視える化

トップシステムプロダクツ運用支援課 小野:受注残と事務所で納期変更した注文を現場の大型ディスプレイへ表示させ、納期変更を作業者へ伝えるようになります。

 

横山社長様:どうしても納期に間に合わせることが出来ない注文は、お客様と交渉して納期変更してもらうケースがあります。今までは、納期変更したものをExcelで管理し私しか把握していないため、都度現場へ出向いて、変更した納期を伝えていました。
これからは、現場の大型ディスプレイで生産情報をみることで、自分が作業している案件の納期を意識して作業してほしいと思っています。

現場設置した大型ディスプレイ。受注残一覧、納期変更を行った受注残を表示するようになりました

 

現場作業の負担にならないシンプルな操作性

今回の機能追加の際に、ご要望として「ここだけは考慮してほしい」「伝えてほしい」ことは、どのようなことがありますか?

横山社長様:スマートフォン実績入力においては、現場は作業が大事なので、それを妨げないようなシンプルな操作性をお願いしました。
とにかくカンタンな操作で登録できるように依頼しました。

トップシステムプロダクツ運用支援課 小野:私達トップシステムプロダクツの生産管理システムの特徴は、やはり、シンプル、カンタンが売りです。ご要望内容を具現化する際は、スズキ様をはじめ、どのお客様にも共通して意識していることです。

 

システムバージョンアップと機能追加による効果

今回SpeedyNeoへのバージョンアップと機能追加にあたり、期待している効果をお願いします。

横山社長様:現場は、自分が作業する図面だけを見ていますが、他の生産情報を現場の大型ディスプレイで見せることで、どれだけの受注があって、いつまで完了しなければいけないか等、納期意識を持って作業できるようにしたいと思います。
同時に生産情報や工具情報が見えることで、現場内を探し回る無駄な時間と手間を省いて作業者一人ひとりが動きやすくなればいいなと思います。

 

ありがとうございました。

次回は、実際に運用してどのように効果が実感できたかを

取材させていただきたいと思います。引き続きよろしくお願いいたします。

トップシステムプロダクツの製品を活用していただくことで、スズキ様の業務運用へ少しでも貢献できるよう今後も支援させていただきます。

株式会社スズキ代表取締役社長・横山様、取材ご協力ありがとうございました。