金属加工業
注文数、金額、入荷予定、入荷数が誰でも把握可能に
システム切り替えの経緯と課題について議論されており、生産管理システムSpeedyNeoが選ばれた理由、導入にあたっての現場作業者、事務所従業員様の反応、そして短期間でのシステム立ち上げまでの取り組みについてお話いただきました。
導入システム
- 生産管理システムSpeedy Neo
お客様概要
企業名 | 三木ベルテック株式会社 |
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所在地 | 山形県米沢市 |
2020年導入 | SpeedyNeo |
事業内容 | 伝動制御機器の加工・組立 |
導入目的
- 購買管理
生産管理システムSpeedyNeoを選んだポイント
導入の背景
- 安部社長様がSpeedyに決めたポイントはなんでしょうか。
安部社長様:これまでのシステムの使用期限が決まっているという期間でそれまでに立上げなければならないことを踏まえ、他のソフト会社も見ましたがトップシステムプロダクツのSpeedyNeoに決めたポイントは、大きく分けて3つほどあります。
①自社開発システムであること
これは、今の業務のやり方をシステムの基本機能とその汎用性、カスタマイズ機能を織り込みながらデジタル化できそうだなと思いました。
②現場のやり方を生かしたシステムを構築が可能
現場の今のスタイルを活かしたシステム化の提案があったことですね。
私の要望をもとに現場作業者によるタブレットを使った材料発注依頼機能を構築してもらいました。
③打合せや、問合せへ内容へのスピード感
自社開発システムである為、将来的にトラブルや、問いあわせした場合の対応が速いだろうと思いました。
なによりも契約前の打合せのなかで、表面的な課題の裏側、つまり経営者が知りたいことや課題の本質となる原因を見て構築してくれるシステム会社だなと思ったからです。
安部社長様
立ち上げ期間3ヶ月までの苦労 ~今までのシステムとのギャップ~
- 今回、弊社のシステムを約3ヵ月という短い期間で立ち上げたなかで、様々な苦労があったと思いますが、どのようなことが大変でしたか?
我妻様:私自身新しいシステムの入替が、初めてのこともあり、マスタデータの在り方等、SpeedyNeoと今までのシステムとのギャップもあり手探り状態のスタートでしたね。
しかし、トップシステムプロダクツさんの進め方で現行システムの画面とSpeedyNeoの構成マスタの比較、入力した項目がどこに反映するか等、打合せを繰り返すことで、マスタの項目がどの機能のどこの項目に反映されるかが理解できるようになり、操作方法もマニュアルがなくてもある程度操作できるようになりました。
我妻様
各作業者が仮の商店名を名乗り、各自で生産管理(計画、購買、納期回答、売上)を行っている体制 ~新システム運用も抵抗なく受入れる変化に強い体制~
- これまで使っていなかったタブレットによるシステム運用となることでしたが、よく他社様で聞くのは、これまでのやり方からの変化を受け入れられず現場作業の方々からの抵抗があり、新システム運用が定着しなくて、立ち上げが遅れるケースがありますが、三木ベルテック様のおいては、いかがでしたか。
我妻様:もともと、弊社は、各作業者が各商店明を名乗ってホワイトボードに各時予定と実績を記入し各自で計画、購買、納期回答、売上を管理する体制(PEC協会:山田日登志先生の指導のもと実践)です。この記入等のアナログ作業をデジタル化したいと思っていましたので、現場作業者、事務所管理者の若い人から年配の方まで全員、違和感なく受け入れてくれたと思います。
安部社長様:これまで使っていたシステムの使用期限が決まっており、抵抗する間もないというのもあると思いますけどね。(笑)
弊社は、PEC協会の山田日登志先生のもとに、現場改善の指導を受けておりまして、各作業者が、各自商者店名を名乗り、アナログではありますが、各自で生産管理していることもあり予定の変更等は頻繁にありますから、今回の新システムSpeedyNeo導入による変化にも抵抗は、なかったようです。
事務所にはPEC協会の山田日登志先生の格言が、いつで見えるようにしています。
山田日登志先生が提唱する信念のもと、多くの従業員の方が、技能検定試験に挑戦し結果をだしています。
回転寿司の注文タブレットがヒントに 「何をどれだけ注文して、今いくらの金額か」を把握
- 今回オリジナル機能でタブレットによる材料発注依頼機能がありますが、この機能を必要となった経緯をどういったものでしょうか。
安部社長様:今までは、特定の管理者だけ特定のパソコンで発注しており、忙しいときは、順番待の行列ができるときがありました。それを見て、私は回転ずしの注文タブレットのように、誰もが「何をどれだけ注文して、今いくらの金額か」がわかるようになればいいのになあと思い「誰でも材料注文でき、誰でも注文した数量、金額がわかり、誰でも入荷予定、入荷数が分かるようにしたい」が理想でした。
- 現場の抵抗がないとはいえタブレットが現場に定着するまでにどのようなことがありしたか。
安部社長様:操作方法を何度も聞きに来たり、在庫データが合わない、進捗表示の間違い、二重に入力してしまった等、不具合や入力間違いによる集計違い等が色々でてきたようでした。うちのシステム窓口の我妻さんが、これらの課題を取り纏め、トップシステムプロダクツ・森さんとやり取りして動いてくれたことで解決していったと思っています。
- 我妻様が三木ベルテック様の窓口となり、問合せを取り纏めていただいたことで、弊社も大変助かりました。
各作業者が個人商店を名乗り、Speedyタブレットによる受注残確認、材料手配のデジタル化しています。
材料、購入部品の受入も各作業者がタブレットで行ます。
今回は、他社にはない作業者個人による生産管理を実践しながら、弊社のSpeedyNeoとタブレット端末をつかうことで、より独自の体制を昇華させ、現場改善、生産情報共有と効率化のお手伝いをさせていただきました。今後も三木ベルテック様を支援させていただきたいと思います。
取材ご協力ありがとうございました。